胡蝶之夢

こんな夢を見たい

本棚:9月9日

夜勤前の休日で、何となくふさぎ込んでしまうのが嫌なので今日も外をうろうろしていた。結局目的もなくいきつくのは本屋くらいで、何も買わないのは気が済まない。目についた面白そうな本を買ってみる

 

仏教用語の基礎知識 山折哲雄 (角川選書

東アジアの文化に深く影響した仏教という宗教をどれほど知っているだろうか。母親が脳卒中で倒れ、そのまま死に至った時、葬儀のため坊主を呼んだがその額、脳卒中の治療のための費用(保険適用や高度医療制度により負担額は数万円だったが)とほぼ同額だった。それほどの価値を持った行為だったのか。私には分からない。しかし仏教の価値を知らない私の無知さのまま、金額だけ見て批判するのもどうかと思った。

仏陀は苦行の果てに道を見つけることは出来ず、菩提樹の下瞑想を行う過程で悟りを開く。仏陀、そしてその教えを知り悟りを開く者たちの教えは言葉に変わる。法典により教えは書き伝えられる。そして多数の仏教用語が生み出される。全てを知るには時間が足りない。600ほどの用語の解説がこの本に記載されている。

それらの用語を知ることで仏教のカタチを理解する。仏教の奥深さを理解することが出来れば、あの日聞いた経の価値も、それなりの金額を払うことに納得できるだろうか。

 

地球の歩き方BOOKS 世界の指導者図鑑 (地球の歩き方

指導的立場にある人のルーツ、概ね以下のような分類になるのだろうか。大学卒業後政界入りした人、社会運動リーダー、国王、そして軍人。repubricという意味の広さに思いを馳せる。代の数字もかなり多様。日本の首相は次で100代。これはかなり多い方。一番多いのは266代。どこの国かな?正解はバチカン。ヨーロッパ諸国も冷戦後の政治体制の革変から代数は少ない。リーダーの生い立ち、政策を見ていると国際地理の知識レベルも大きく変わる。やはり世界を知っていると何か賢くなれた気になる。

地球の歩き方シリーズ。各国各地域の特色がまとめられており、海外旅行の最も重要なハンドブックとして知られている。しかしコロナ情勢の影響で急速に本が売れなくなってしまった。そうした中、生き残りをかけて面白い企画を打っている。この本のレベルも流石と言わざるを得ない。これからも応援したい。